今後日本は高齢化がさらに進み、生産人口が低下することが予想されます。資産形成のためには、今後も成長が期待される国への投資が必須です。その際に大事なのは、外国為替のレートです。有望視されている新興国や、先進国の貨幣価値が円に対してどう推移してきたか見てみたいと思います。
前回のその1では、米国ドル、ユーロ、香港ドル、人民元で検証してみました。
まだ、その1をご覧になっていない方は、その1からご覧ください。
今回は、タイバーツ、マレーシアリンギット、ロシアルーブルで検証してみます。
注 2011年と2021年の10月あたりの為替レートを参考値として用いています。若干の誤差はあると思います。ご了承ください。
タイバーツ
まずはタイバーツです。タイの主要な指標です。
タイ
- 人口は約7000万人
- 高齢者人口(65歳以上)の割合は9.5%
- 1人あたりの名目GDPは、7,190ドル
ちなみに比較のために日本は、以下のようになります。
日本
- 人口は約1.26億人
- 高齢者人口(65歳以上)の割合は25.8%
- 1人あたりの名目GDPは、40,146ドル
どの国と比較しても日本は高齢化が進んでいることを感じます。
次にタイバーツ/円の推移をみてみましょう。この10年では円安が徐々に進んでいる印象です。
では、10年前にタイバーツを100万円分買っていたらどうなっていたか?
2011年は1バーツが2.46円だったので、100万円分ドルを購入すると約406,504バーツです。
2021年現在、1バーツ3.29円なので、406,504バーツを日本円に換算すると
1,337,398円です。
マレーシアリンギット
次はマレーシアリンギットです。マレーシアの現在は、
マレーシア
- 人口は約3300万人
- 高齢者人口(65歳以上)の割合は5.5%
- 1人あたりの名目GDPは、10,269ドル
うらやましいくらいの生産人口の多い国です。リンギット/円の推移をみてみましょう。この10年ではわずかに円安すすんだくらいでほとんど変化はありません。
では、10年前にマレーシアリンギットを100万円分買っていたらどうなっていたか?
2011年は1リンギットが24.4円だったので、100万円分リンギットを購入すると約40,983リンギットです。
2021年現在、1リンギット26.6円なので、40,983リンギットを日本円に換算すると
1,090,163円です。
やっと10年前とあまりレートの変わらない通貨がでてきました。
ロシアルーブル
最後はロシアルーブルです。ロシアの現在は、
ロシア
- 人口は約1.47億人
- 高齢者人口(65歳以上)の割合は13.3%
- 1人あたりの名目GDPは、10,037ドル
それでは、ルーブル/円の推移をみてみましょう。なんとこの10年で円高になっています。というより、ルーブル安になっているといったほうがよいでしょうか?
では、10年前にルーブルを100万円分買っていたらどうなっていたか?
2011年は1ルーブル2.6円だったので、100万円分ルーブルを購入すると約384,615ルーブルです。
2021年現在、1ルーブル1.53円なので、384,615ルーブルを日本円に換算すると
588,460円になっています。
まとめ
今回10年間の為替レートの推移をみてみると、円はロシア、トルコを除くほとんどの国の通貨に対して円安になっています。
円安になっている理由については様々な説があると思いますが、ひだまりは円安が国力の低下を示しているような気がしてなりません。ドル/円はある程度ボックス圏で推移するとされています。10年前のように再び円高になることがあるのでしょうか?
ひだまりは今回の検証を踏まえると、ドル、ユーロ、人民元、香港ドルなど今後も強さが期待される通貨の比重をあげておいたほうがよい気がしました。
一方で、今後も経済成長が期待される東南アジアを中心とした新興国については、高齢者人口の割合が少なくても、長期での保有にはまだまだ踏み切れません。
といいつつ、ひだまりマレーシアリンギットを保有しており、今後どうするか考え中です。
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