医師(勤務医)ひだまりが独自の視点で行う株式銘柄分析 三洋貿易(3176)

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医師(勤務医)ひだまりが独自の視点と評価項目で銘柄分析を行う企画です。ひだまりは、PBR1倍以上はほとんど買わないバリュー投資家です。そのため、銘柄評価も考え方もバリュー投資家よりです。

今日の銘柄分析は三洋貿易(3176)です。

評価方法

10項目に関して1項目あたり各10点のTotal100点満点で評価します。

評価項目は以下の通りです。

  • 今後期待できる事業か?
  • 売上高の推移
  • EPSの推移
  • ROE
  • 自己資本比率
  • 営業活動によるCF
  • 魅力的な資産
  • 一株当たりの配当金、配当性向、配当の推移
  • 現在の株価
  • ひだまり評価

今後期待できる事業か? 7点

三洋貿易は1947年に旧三井物産の解体に伴い、同社神戸支店有志により設立されています。2012年に東証2部に上場、2013年に東証一部に上場しています。

事業内容としては、ゴム、化学品、機械機器、自動車部品、化学機器その他各種商品の輸出入、国内販売を主な内容としています。扱っているものをみてみましょう。以下をご参照ください。様々な商品を扱っていることがわかります。

                                                   出典 三洋貿易有価証券報告書

扱っている商品が多すぎて、これらの商品が有望なのかひだまりはとても判断できません。

一方、日本経済の未来にやや悲観的なひだまりは、海外展開している企業が大好きです。三洋貿易の売上高の24.7%は海外現地法人です。一方で、利益については、15%(8.4億円)が海外現地法人からの利益です。三洋貿易としての利益が約48億円なので海外での利益はまだまだ少しものたりない印象です。

中長期の計画において、米国、中国、タイをハブとしたグローバル展開の加速を掲げています。今後の海外での利益の伸びに期待したいと思います。

これらから期待を込めて7点です。

売上高の推移 8点、 EPSの推移 8点

売上高、EPSとも素晴らしい伸びです。一方で、2020年はコロナショックの影響を受けています。景気の動向に左右されやすい事業であることがわかります。しかしながらコロナ禍が続く2021年度は売上、EPSともコロナ前の2019年のコロナ前と比較しても増収増益が予想され、このまま予想通りの決算なら経済が停滞していても方向修正もできる会社だと思います。

よって売上高の推移8点、 EPSの推移8点です。

                                                出典 マネックス証券銘柄スカウター

ROE 7点

実績ROEは10.11%です。今期のROEはもう少し高いのではないかと思います。また、会社の長期計画であるVISION2023においてはROEを15%とすることを目標設定にしています。

ROEについては7点です。

自己資本比率 7点

自己資本比率は64.9%です。商社にも関わらず64.9%というのは、相当優秀な数字だと思います。

自己資本比率については7点です。

営業活動によるCF 7点

やや波はありますが順調に伸びていってる印象です。

                                                出典 マネックス証券銘柄スカウター

営業活動によるCFは7点です。

魅力的な資産 5点

現金がやや多めなくらいでそこまで魅力的な資産はなさそうです。

よって5点です。

一株当たりの配当金、配当性向、配当の推移  8点

今期の予想配当は38円(3.12%)です。前期の配当性向は35.6%、連続増配年数は4年です。着実に株主に利益を還元しており、増配の余地もありそうです。

よって8点です。

現在の株価 5点

現在の株価は1217円でPBRは1.13倍です。高すぎず安すぎずといった印象です。

よって5点です。

ひだまりの評価 8点

ひだまりは、商社に勤めている人に憧れています。大きいお金を動かして、商品を買って必要とされるところに売る。海外にも頻回に行って、英語でやり取りして、契約が成立したら外国人とがっしり握手する・・・みたいなイメージの商社に憧れます。

もちろん内情は華やかなことばかりではなく、地道な仕事も多いとは思います。とくに仕入れ先と販売先の信頼関係は非常に重要なのではないかと思います。

三洋貿易はこの点に強みがあると思います。例えば、貸借対照表を見ても、資産の中で受取手形および売掛金が165億もあります。また取引先の株も30社以上保有しています。長年の事業経営で培った取引先との信頼関係は盤石な印象です。そのため景気の波の影響はあるとは思いますが、順調に成長していくのではないかと思います。こんな企業がひだまりは大好きです。

では、買うかと言うと現在の株価はPBR1.13倍です。PBR1倍以上はほとんど買わないひだまりとしては、もう少し様子見ですが、株価が下がった暁には必ず買いたい銘柄の1つです。

ひだまり評価は8点です。

総合得点

三洋貿易(3176)の総合得点は70点でした。

投資に関して、ブログに掲載している内容は、あくまで個人的見解に基づくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。また当ブログに書かれている事は100%正確であるとは限りません。くれぐれも投資は自己責任でお願い致します。​​

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。免責事項も御一読お願いします。

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